フラメンカERIのスペイン日記 2015 その3

2015年3月18日

フラメンカERIのスペイン日記 フラメンカERIのスペイン日記

スペインでは予定の時間はただの目安になることもよくあることで、10時から始まるレッスンのはずなのに、10時過ぎに先生が「オラ~♪」とやってきて、おしゃべりをした後に20~30分遅れでレッスンが始まるなんてこともざら。生徒も心得たもので、文句を言う人なんていないし、たいてい遅めに来たりします。

フラメンカERIのスペイン日記 フラメンカERIのスペイン日記

初めてスペインに来た時はビックリしたけど、こんなこともひっくるめて、スペインであり、フラメンコだったりするんだろうと思うので、今では全然気になりません。今回セビージャでは3人の先生に習っていますが、もれなくスペイン時間でのレッスン(笑)そして、みな素晴らしいアーティストです。


フラメンカERIのスペイン日記 フラメンカERIのスペイン日記

中でもオルーコは、何をしていてもコンパス(フラメンコのリズム)が流れている感じ。おしゃべりしていても、歩いていても、スタジオに掃除機かけていても…自然と歌いだし、パルマ(手拍子)が始まり、踊りだす。
男性っぽいシャープさや強い足さばきに一瞬怯むけど、生徒一人一人のことをよく見ていて、タイミング良く的確なアドバイスもしてくれ、先生としても素晴らしいです。性格もとても温和で、アンダルシアそのものみたい。

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スペイン人の友達に、「日本では約束も何でも時間通りなんでしょ?」と尋ねられ、そうだよと答えると、「うわ!信じられない!」と驚かれたりします。ステージの開演も予定より遅れることはしょっちゅう。満席のステージのはずなのに、開演5分前に着席している人は半分もいなかったり…みな、ロビーでおしゃべりに夢中。開演時間になってから、ぞろぞろと着席し始め、案の定、遅めの幕開けとなったりします。
でもこういう所は案外、嫌いじゃ無い。この緩さ、マイペースさが心のゆとりやユーモアになるのかも。自分が時計に振り回されていたことを振り返ったりします。かといって、日本でこの感覚で生きるのは問題も多いでしょう。
所変われば、自分が思っていた当たり前は当たり前じゃなかったりする…その土地の習慣や考え方に寄り添う事で、心地よくいられるなぁと感じるのです。


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